皆さんはきちんと座れていますか？
と、質問しておいてなんですが、そもそも正しい座り方ってどういう座り方ですか？と質問をかえされそうですね。今日は正しい座り方についてお話したいと思います。
椅子に座ってみましょう
かつて日本の生活様式と言えば、茶の間に座卓。食事中は正座というのが一般的でした。現代ではリビングダイニングにテーブル、いすに腰掛けて食事というのが一般的ではないでしょうか。生活習慣に限らず、デスクワークなどの事務仕事、学生さんだと学校や自宅の勉強などで椅子に座る機会も多いと思います。そこで、まず何も意識せずに普段座る通り椅子に腰かけてみてください。どうでしょう？ここで注目したいのが骨盤の位置です。
普段から悪い姿勢でインナーの筋肉が硬くなり、背骨から骨盤にかけて悪い姿勢でロックされてしまうと椅子に座った時もその悪い癖が顔を出します。具体的には骨盤が後傾と言って背もたれ側に傾きます。その上に伸びる背骨は、まるでアルファベットのC字の状態をつくってバランスを取ろうとします。背中を丸めた猫背のできあがりです。筋力をほとんど使わずに、背中を丸めることで頭の重心をとるのですごく楽な体勢をとることができます。大抵は座面に浅く腰掛けて、背もたれがあれば背中を預けた格好でパソコンやデスクに手を伸ばす姿勢になりますので、びっくりするほどの猫背になっている方もいます。楽だからと言ってこの姿勢を長く続けていると、さらに背骨や骨盤周りの筋肉が猫背の状態を維持し続けることになるので自覚のないままインナーの筋肉が硬く凝り固まっていき悪循環にはまります。
骨盤の傾きに注目
そこで注目して頂きたいのが骨盤の傾きです。脱力してだらしなく椅子に腰かけますと、大抵の方は骨盤が後傾しています。そこで骨盤に少し意識を置いて頂きたいのです。上手く骨盤に乗ることができると、土台が安定するので背骨もきれいに伸ばして座ることが可能になります。骨盤にうまく乗るには、骨盤でも特に座骨と呼ばれる骨を意識することが大切です。椅子に座った時に座面にあたる骨、それが座骨です。骨盤を前後に少しづつ動かしてみてください。お尻の骨が座面にあたって安定する位置が必ずあります。しっかりと骨盤、とりわけ座骨に乗ることができると、重心が安定します。座骨が座面をとらえるのを感じたら、全身の力をすっと抜いてみてください。驚くほど自然に背中が伸びるのを感じられると思います。因みに正座をすると、踵あたりに座骨が当たることで自然と背筋が伸びやすくなります。一方胡坐（あぐら）ををかいて座ると、坐骨から重心が外れ骨盤が強制的に後ろに傾くので、大抵の方は猫背になります。
背もたれを使うなら
座骨で座面をとらえて、うまく脱力できたでしょうか？悪い姿勢で座る方の特徴としてもう一つ、背もたれの使い方があります。座骨で座る感覚を身に着けても、背もたれの使い方一つでたちまち猫背になってしまいます。座面に浅く腰掛けて背もたれを使うと嫌が上でもねこぜになりますが、それを防ぐ方法があります。それは、座面に対して深く腰掛けるというものです。できるだけ座面と背もたれの角にお尻を詰め込むように近づけて座るのです。その上で背もたれを使ってみてください。背中が丸くなる余裕がないうえ、しっかりと座骨で座面をとらえることができるので、力を入れなくても自然な形で背骨が伸びます。
生活の様々なシーンで椅子に座ることが多い現代です。日常の所作に注意して、きれいな姿勢で健康な身体づくりを目指しましょう。きれいな姿勢で座れると、椅子に座ってする作業がしやすくなり、効率も上がりますよ！ぜひ座骨を意識した正しい姿勢を身に着けて身体の使い方も仕事も効率UPしていきましょう！
因みに・・・
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それでは今日はこの辺で♪
