前回は腰猫背がもたらす筋肉疲労についてお話ししました。さらに、呼吸がうまくできないと、背中周りや背骨が硬くなることで姿勢が崩れて猫背になり、結果的に腰への負担が増大するということも併せてお話しさせて頂きました。腰猫背がもたらす腰痛のリスクは筋肉だけではなかった!ということで今日はその続きです。
腰痛の代名詞ヘルニア
腰痛の代名詞のように言われるヘルニア。ヘルニアとはそもそもどういった状態かご存じでしょうか?。ヘルニアとは正しい位置にある中のものが外に飛び出る状態の事を指して言います。例えば、頭蓋内に血腫や脳浮腫ができて脳圧が高まり脳が押し出される状態を脳ヘルニアと言います。また、腹膜や腸がお腹の中から鼠経の筋膜の間から飛び出した状態を鼠経ヘルニアと言います。ですから腰椎椎間板ヘルニアというのは、椎間板の中にあるものが飛び出た状態を指して言います。椎間板は背骨の間で衝撃を吸収してくれています。この椎間板の中にはゼリー状の髄核と呼ばれるものが存在します。この髄核が椎間板の柔軟性を上げてくれているのですが、上下の骨に無理な負荷が掛かるとその圧に押しつぶされて椎間板の外に飛び出てしまうのです。腰猫背になっていると腰椎の前方に圧がかかりやすくなり、髄核は後方へずれやすくなります。関節が締まらないことで不安定性が増した結果、髄核が椎間板を飛び出しやすくなります。
椎間板は若いころの方が水分をたっぷり含み柔らかく、それゆえヘルニアになるリスクも高いと言えます。年を取ると水分が減少し椎間板の柔軟性が失われていくので、椎間板ヘルニアになるリスクは若い方が高くなります。
ヘルニアの症状として代表的なのが、下肢に向けての放散痛やシビレですが、これは飛び出た椎間板が神経に触ることで引き起こされます。神経に直接触れていなければ、痛みやしびれを感じない方も多く、ヘルニアになったからと言って必ずしも不快な症状が発症するわけではないので、気づかずに生活している潜在的ヘルニアともいうべき方もたくさんおられます。ただ、神経に触っていなくても本来そこにないものが存在することで、筋肉の働きを邪魔したり血行が悪くなることがあります。それが原因で疲労物質をため込み、慢性的な腰痛症状を抱えている方も多いです。
椎間板ヘルニアは安静第一
椎間板ヘルニアは、1か月程安静にしていると自己免疫細胞の働きにより、飛び出た不要な部分を貪食作用と言って食いつぶしてくれます。仮に神経症状を伴うヘルニアになってとしても、貪食作用で異物が消失することで改善されます。残念ながら貪食作用がしっかりと進まずに、ヘルニアが残ってしまうことがあります。神経に触れるような重症のヘルニアの場合は手術の適応になることもありますが、そうでない場合は慢性ヘルニアとして生涯腰痛と付き合っていくことになります。
猫背や腰猫背などで背骨本来の身体を支える構造に問題が生じていることで、椎間板に負担をかけて腰椎椎間板ヘルニアを発症するかもしれません。それを未然に防ぐには、体幹をしっかりと安定させるには正しい姿勢を身に着けることが大切です。
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それでは今日はこの辺で♪