こんにちは!リラクゼーション整体宮の宮下です。
肩を上げようとすると痛くて上げられないんですが、これって五十肩ですか?
時々こういう質問を受けます。たしかに、肩が痛みで上がらなくなると五十肩を疑いたくなります。五十肩というのは、とどのつまり肩関節周囲で起きる炎症の総称です。ですから肩が痛むと皆さん五十肩かな?とまずは勘繰るわけです。でもちょっと待ってください。五十肩だと思って処置していたらじつは石灰沈着炎だった!ということもあります。石灰沈着炎?なんだか聞き慣れない名前ですね。石灰沈着炎も五十肩によく似た症状を引き起こします。今日は石灰沈着炎についてお話ししたいと思います。
石灰沈着炎とは?
そもそも石灰沈着炎とはどいう症状でしょうか?始まりの症状としては、夜間に肩に突然痛みが起こり、疼痛で夜眠れなくなることもあります。また、肩の関節を動かすと激痛が走り動かせなくなります。発症後1~4週間は急性期にあたり、特に症状がきつく現れます。と、ここまで書くとまさに“五十肩”といった感じですね。五十肩も急性期では夜間痛におそわれて眠れなくなったり、関節運動を行うと痛みで動かせないといった症状がでます。石灰沈着炎も五十肩もすごく症状は似ています。ただし、石灰沈着炎はその名の通り痛みの理由が五十肩よりも具体的です。石灰沈着炎は肩関節の腱板内に沈着したリン酸カルシウム結晶が引き起こす炎症です。なぜ石灰が沈着するのかはっきりとした理由は分かっていませんが、40~50代の女性に多く発症します。
五十肩と石灰沈着炎の見分け方
では五十肩と石灰沈着炎はどのようにして見分けたらよいでしょうか?実はこれがすごく単純明快で、石灰というのはレントゲン撮影すると骨と同じように白く写りこむんですね。ですから、整形外科でレントゲンを撮ってもらうとすぐに確定診断がでます。慢性期に突入した五十肩の治療では基本肩を温めたり関節が拘縮しないように運動療法を行ったりするのですが、石灰沈着炎で同じことをすると症状が悪化する可能性があります。石灰が沈着することで炎症が起きているので温めたり動かしたりするとかえって痛みがひどくなるんですね。ではどうすればいいのか?急性期においては注射などで関節内の石灰分を吸引します。腕をつって安静をたもち、鎮痛剤を投与します。痛みが引いてから、肩の関節が拘縮を起こさないように運動療法などを施します。石灰の沈着による炎症という理由がはっきりしているので、病院でちゃんと処置してもらえば症状は改善されます。その意味では五十肩のほうが厄介かもしれません。
石灰沈着炎を予防するには
石灰が沈着するということは、沈着しやすい環境が肩関節にあるということです。具体的には猫背などの不良姿勢が原因で肩関節の動きが悪くなり、それに連動して鎖骨の動きが悪くなります。血液やリンパの流れが停滞し、肩に老廃物が溜まりやすくなります。老廃物が肩にたまり続けた結果、石灰が沈着しやがて痛みとなって現れます。と、症状が起こる経緯をお話ししましたが、もうおわかりですね?姿勢を正して適度な運動を心がけることが何よりということになります。リン酸カルシウム結晶はホルモンのバランスとも深い関係がありますので、姿勢を正して適度な運動をしても起こってしまうことも考えられます。けれどもまずは予防策として、できるセルフケアを心がけるということはとても大切です。
五十肩もそうですが、いずれ治るだろうと放置してもいい結果は生まれません。ご自身で五十肩と決めつけず、まずは医療機関への受診をお勧めします。健やかな身体を作るのは、誰でもないご自身です!いつまでも元気で動ける健やかな身体でありたいですね!
因みに・・・
奈良県香芝市のリラクゼーション整体 宮(みや)は香芝市近郊、広陵町、大和高田、上牧町、王寺町、だけでなく、葛城市や橿原市、生駒市、奈良市や大阪からもご来店いただいております。リラクゼーション整体宮では、延べ45,000人以上が受けた整体、マッサージで疲労や身体の不調をケアします。多くの患者様を診た経験で培った一人ひとりに合わせたオーダーメイド施術を行います。手技マッサージを中心とした即効性の高い整体を体感してください。
姿勢整体で姿勢を整えたい方は↓を、マッサージで凝り固まった筋肉を柔らかくほぐしリラックしたい方はさらに↓をクリック!
それでは今日はこの辺で♪