こんにちは!リラクゼーション整体宮の宮下です。
日に日に秋が深まっていきますね。日中の寒暖差も大きく、体調管理に気を付けたいものです。寒くなってくると、体の不調がでてくるものです。腰痛や肩こりと並んでよく相談を受けるのが、膝の痛みです。今日はその中でも特によく耳にする変形性膝関節症についてお話ししたいと思います。
変形性膝関節症とは?
変形性膝関節症とは、英語でosteoarthritisと言い、よくOA(オーエー)という略称で耳にします。柔道整復学・理論編改定第5版によるとその定義は「病理学的に関節軟骨の変性、摩耗による荒廃と、軟骨および骨の新生と増殖。つまり摩耗相と増殖相の混在(変形性変化)によって特徴づけられる慢性、進行性の変形性関節疾患」とされています。要するに軟骨が摩り減ると同時に、骨は増殖して変形を起こす進行性の疾患ということです。軟骨が摩耗するというのは何となく想像ができると思います。膝関節を生涯を通して曲げ伸ばししているうちに、クッションの役割をしている軟骨が少しずつ摩れて減っていくというわけです。衝撃を吸収しにくくなるわけですから、それに伴って関節に痛みが生じやすくなるんですね。
では、骨が増殖するとはどういうことでしょうか?骨は繰り返し刺激を受けることで、その刺激を受けている箇所が肥厚するようになります。言い換えると骨の増殖です。膝に関して言うと、特に関節の外側と内側で骨の増殖が起こりやすく、まるで棘(とげ)のような形に肥厚します。これを骨棘(こつきょく)と言います。読んで字のごとく骨の棘です。関節は関節包と呼ばれるもので包まれており、その中をヒアルロン酸などの滑液と呼ばれる潤滑油のような働きをする液体で満たされています。骨棘はこの関節包や周りの軟部組織と呼ばれる靭帯や健を傷つけやすく、炎症を起こしやすくなります。いわゆる関節炎ですね。棘が間接の内側から刺さるわけですから痛いわけです。膝関節はこの変形性関節症が一番起こりやすい場所と言われています。変形性膝関節症は、概ね50歳代で発症し、男女比はおよそ1:3。その85%が内反変形、いわゆるO脚となります。
変形性膝関節症の症状とは?
初期の段階では動き初めに痛みを生じるといった動作開始時痛が現れます。変形が進行するにつれてその痛みは動作開始時だけでなく動作中に出現するようになります。よく聞かれるのは、階段の降りる際の痛み。O脚変形によって体重や荷重がかかることで、特に膝の内側に痛みを強く生じるようになります。ひどくなると、平たんな道を歩くだけでも痛みを生じるようになります。湿気の多い季節や寒い季節に時に症状が悪化するので注意が必要です。
変形性膝関節症、どうすればいいの?
荷重がかかることで痛みや症状がひどくなります。ですから、まずは体重を減らすことが先決といえます。また、太ももの筋力の低下は膝関節への負担を増幅させますから、太ももでもとくに大腿四頭筋と呼ばれる前面の筋力強化が重要です。大腿四頭筋の筋力トレーニングで注意したいのが、膝の曲げ伸ばし動作です。痛みがひどい時は、膝の屈伸を避けて行いましょう。また、経過が中期、末期で内反変形(O脚変形)、屈曲拘縮(膝が曲がったまま伸ばせない)のある時は保存療法の限界を超えているため手術の適応を考えることになります。
変形性膝関節症は誰でも起こる可能性があります。年を取って痛みを生じてからの治療では負担が大きくなります。そうならないためにも、若いうちから膝関節へ負担がかからないように、足腰のトレーニングと体重管理を心がけましょう!
因みに・・・
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それでは今日はこの辺で♪