40代を超えてから代謝が落ちているなとつくづく感じます。以前のような食事制限だけでは痩せにくくなっていて意識してしっかり身体も動かすように心がけています。健康に気を使ってなるべく身体にいい物はないか熟睡するのに役立つ食材はないかとあれこれ食品について調べていると、「レタスには睡眠効果がある」という内容の記事を見つけました。皆さんはこの噂、ご存じでしょうか？レタスは食べやすいし、食物繊維も豊富、それに熟睡効果が期待できるなら一石何鳥にもなるとおもって調べてみると、どーやら微妙そうです。
レタスが睡眠にいいとされる理由
レタスには眠りを誘う効果があると言います。「ラクッコピコリン」という栄養素。この栄養素が気分を落ち着かせて、不眠を解消してくれる、というのがレタスに睡眠効果があると言われる理由だそうです。特にこの「ラクッコピコリン」はレタスの芯の部分に多く含まれているので、芯もしっかりととったほうがいいそうですが・・・。しかしながらこの説、実は根拠がないことが明らかになっています。
睡眠効果の根拠「ラクッコピリン」は存在しない⁉︎
レタスに多く含まれているという「ラクッコピコリン」なる栄養素。実は存在しません。紛らわしいのですが、眠りを誘発する成分としてワイルドレタスに多く含まれる「ラクチュコピクリン（lactucopicrin）」という成分は存在します。しかしワイルドレタスはサラダにするような葉野菜ではなく、菊のような植物です。サラダレタスにもごく僅かながら「ラクチュコピクリン」は存在するそうです。ですが葉っぱ3枚程度では、どうにも催眠効果は得られないそうです。仮に催眠効果を期待してサラダレタスを食べるとすると、とても膨大な量が必要になります。効果が期待できる量を食せたとしても、レタスに含まれるほかの栄養素を過剰摂取することにもなり、健康面にも不安が残りますし、とても実用的とは言えません。
存在しない「ラクッコピコリン」が広まった理由
そもそも存在しない栄養素「ラクッコピコリン」がレタスに含まれており、レタスには睡眠効果がるという情報はどこから来たのでしょうか？
実は昔、テレビの健康情報番組において、ありもしない「ラクッコピコリン」が睡眠作用がある栄養素として、レタスにたくさん含有されているという情報が全国的に放送されたのが原因です。その番組の捏造された根拠のない情報が、インターネットによって拡散されたことにより、レタスは睡眠効果のある食物という間違った情報が独り歩きしてしまったのです。今はネットで「ラクッコピコリン」と検索を掛けると、その事実がネット上でも明らかとなっていますが、一時はその嘘が真実として一般的に広まっていました。
レタスに「ラクッコピコリン」なる睡眠効果のある成分は含まれていません。しかしながら、レタスに含まれるミネラルは高血圧の予防美白効果や抗酸化などの効果が期待できるビタミンCやビタミンEが含まれています。食物繊維も豊富で健康にいい食材であることは間違いないでしょう。たくさんの情報があふれていますが、正しい知識を身につけて健康に役立てていけたらいいですね。
因みに・・・
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それでは今日はこの辺で。
