最近仕事に身が入らなくてポカをする。なんだか仕事の効率が上がらない。もしかしたらそれは睡眠負債のせいかも知れません。皆さんや睡眠負債という言葉をご存じでしょうか?睡眠負債、なんだか借金のようなこの響き読んで字のごとく睡眠の借金。ちゃんと睡眠をとっているつもりでも、気付かないうちに睡眠の借金を抱えて既に日常生活で影響を及ぼしているかも知れません。日常的な睡眠不足が、未来の健康を脅かす。そんな睡眠負債に関するお話です。
睡眠負債とは
普段あなたは何時間眠れていますか?本来7時間睡眠が必要な人が、6時間しか睡眠できていないとしたら、1日の眠りで1時間睡眠不足という事になります。このマイナス1時間の睡眠が日々蓄積されることで、蓄積された睡眠不足が、日常生活や仕事に影響を及ぼします。この蓄積される睡眠不足を、睡眠研究者の間では睡眠負債と呼んで様々な研究が行われています。
ある実験結果によると、毎日6時間睡眠した群と7時間睡眠した群とに分けて、2週間仕事の効率を観察したところ、6時間睡眠の群は2日間徹夜した群と同等の仕事効率となったのです。だれしも2日間の徹夜をしたら、寝不足のせいで仕事効率が極端に下がることは想像に難くない思います。ところが6時間の睡眠で日ごろ生活していると、毎日蓄積される-1時間の睡眠負債の増加に気づかず、ましてそれが原因となって仕事効率が落ちていることは気づき難いのです。
睡眠負債の影響
では、具体的に睡眠負債はどのような影響をもたらすのでしょうか。先ほどの研究でも明らかなように、仕事の効率が落ちるという事が言われています。睡眠負債の影響は単に仕事効率が落ちてしまうという事だけにとどまりません。
睡眠負債の影響は、がんの発症リスクを高めることがわかってきました。睡眠負債を負わせたマウスでは、しっかりと睡眠をとっているマウスと比較して、がん細胞の増殖がしやすいことが分かったのです。あくまでマウスでの実験で、その結果を人に置き換えるのは安直ですが、睡眠負債が細胞の免疫機能に影響したことは軽視できません。事実、睡眠時間が6時間以下の女性は、7時間睡眠をとれている人に比べて、乳がん発症リスクがおよぞ1.6倍になったという調査結果も出ています。
認知症リスクに関しても、睡眠負債が影響を及ぼすことがわかってきました。脳内の疲労物質であるアミロイドβはアルツハイマー病の原因物質ともいわれています。このアミロイドβは睡眠中に脳内から排出されることがマウスの研究で明らかになっています。すなわち、睡眠負債をため込み睡眠不足でいると、アミロイドβが脳からうまく排出されずに脳内に蓄積されることになり、認知症のリスクを高めると考えられます。
睡眠負債を抱えているかを判断するには
あなたが睡眠負債を抱えているかどうかは、週末休みの日に、睡眠環境を確保して寝てみるとわかります。
遮光カーテンなどでしっかりと日差しを遮断します。目覚ましもセットせずに、眠りたいだけ眠り続けます。目が覚めても眠気があるときは無理に起きず2度寝しましょう。しっかり気のすむまで眠った結果、普段の睡眠時間と比較して2時間以上眠っていたとしたら、睡眠負債を抱えているといえます。睡眠負債がある場合、睡眠に適した環境下では、体は負債を返そうとして普段より睡眠時間が長くなるからです。
睡眠負債の返済の仕方
睡眠負債を返済するには、週末の寝だめではなく、日々の睡眠時間の確保が有効といわれています。できるだけ平日の睡眠時間を確保できるように生活習慣を見直しましょう。また、睡眠の質が向上するように、生活習慣にも気を配りたいものです。
『知らずにため込んだ睡眠負債が単に仕事の効率を下げるだけでなく、がんや認知症の発症リスク上昇につながる。』なんて聞くと、怖いですよね。忙しいとなかなか睡眠時間を確保するのが難しいところです。でも、将来の自分の身体のことを思ったら
“ちょっと無理してでも、睡眠時間を確保睡眠質はできるだけ向上させたい”
そう改めて思いました。とりあえず今日から、なるべく遅くならないように就寝したいと思います。
因みに・・・
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それでは今日はこの辺で。