“翌日に楽しみにしていた予定があるとつい興奮して眠れない”
“明日の試験が気がかりでなかなか寝付けない”
“夜、興奮して眠れなかったり不安や心配ごとができて考えていると寝付けない”
という経験は誰しもあると思います。そういう時はなるべく余計なことを考えず平常心を保つようにして寝るように心がけますが、不眠状態で翌日に影響が出る事も・・・。そもそも何故そんな状態になるのでしょう?不眠症や過眠症を引き起こしてしまう「覚醒の仕組み」についてのお話です。
睡眠は脳が制御している
覚醒にしろ睡眠にしろ、その命令を出すのは脳です。睡眠をコントロールするのは脳の奥深くにある視床下部です。その視床下部には覚醒をコントロールする視覚醒センター(床下部外側野)と睡眠をコントロールする睡眠センター(視索前野)があります。覚醒センターが脳幹に信号を送ると覚醒物質を分泌します。覚醒物質が大脳皮質に作用する事で、覚醒が促されるのです。一方睡眠センターが睡眠の指令を脳幹に送る事で、脳幹の覚醒物質分泌が抑えられる結果、大脳皮質の働きが弱まり、睡眠が促されます。ですから視床下部の覚醒センターと睡眠センターのバランスが崩れると、不眠症や過眠症を引き起こす原因となります。
覚醒のスイッチが切れないメカニズム
なぜ、興奮や不安を感じると不眠になるのでしょうか。それは脳にある大脳辺縁系が大きく関わっていると言われています。感情やストレス応答を司っている大脳辺縁系は感情の高ぶりを察知して視床下部の覚醒センターとを介して、もしくは直接的に脳幹に働きかけて、覚醒を促します。災害などの緊急時に突如目が覚めて行動ができるのは、この働きのおかげです。遠足の前に興奮して眠れなかった事や、試験の前に緊張して眠れなかった事はありませんでしたか?これらは大脳辺縁系が環状の高ぶりの影響を受けて、覚醒センターに働きかけた結果、眠れなくなるという脳の正常な働きなのです。
しかしながら、この働きも過ぎると不眠症を起こす引き金となります。感情の高ぶる理由が分かっている場合、問題が解決すれば脳の興奮状態も収まって通常の働きに戻り、覚醒センターと睡眠センターのバランスが正常化します。ところが、常に心配事や不安を抱えている状態が続くと、正常な反応の不眠も慢性化してしまいます。眠れないことに対して不安をいだくようになり、就寝そのものが不安事として条件付けされてしまうと、脳の偏桃体が覚醒センターに働きかけて覚醒を促してしまうのです。これが過覚醒のメカニズムです。眠れないことへの不安が不眠症の陰に潜んでいるのです。
夜寝つきが悪いと、寝よう寝ようと逆に意識しすぎて眠れなくなることがありますよね。そんな時は布団の中で無理せず、一度起きて眠くなるまで本を読むなど、ほかの事に注意を向けてみましょう。寝付けない日が続いて就寝そのものがストレスになってしまっては危険です。熟睡で疲労改善をするためにも何事も無理をせず、ストレスフリーな生活を意識したいですね。
因みに・・・
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それでは今日はこの辺で。