前回は、膝立ちすると骨盤を安定させることができ、連動して背筋が伸びるため猫背が軽減されるというお話をしました。常日頃から膝立ちで生活できれば問題ないですが、まず現実的ではありませんよね(笑)。そこで今日は普通に立った時に、しっかりと骨盤を安定させる立ち方についてお話したいと思います。
きれいに立つためのプチ解剖学
太ももの骨の事を大腿骨と言います。膝関節を介してすねの骨、脛骨と続きます。脛骨は足関節を形成し足裏へ体重を伝えます。逆に見ていくと足の裏で地面をとらえ、その上に脛骨、その上に大腿骨がのり骨盤を支えています。これらの骨を太ももやふくらはぎなどの筋肉や靭帯などが補助しています。前回お話したように、筋力バランスが崩れると身体を支えるのに無理な力がかかることになります。骨を積木にたとえたとき、できるだけ骨の重心バランスが整うように立つことができれば、無駄な筋肉の緊張を引き起こさずに楽にきれいに立てるようになります。
まっすぐ立つコツ
先ず、大腿骨がしっかりと脛骨の上に乗ることが重要です。膝立ちと普通の立ち方の大きな違いは膝関節です。猫背の方は後ろ太ももの筋肉が硬くなっていることが多く、そのため骨盤が後傾してバランスを崩しています。そこでひざの関節を無意識に曲げてバランスを取ろうとします。膝を曲げた状態ではしっかりと大腿骨を脛骨の上に乗せることができません。ですからまず膝をしっかり伸ばしてみましょう。脛骨の上に大腿骨をしっかり乗せることができたら、今度は足首です。足のかかとの骨の上に脛骨が乗っているます。ですからしっかりと踵に脛骨が乗っているいことを意識して、足の裏全体で体重を感じてみてください。この時、足の裏の体重はつま先に乗らないように気を付けて下さい。逆に踵重心を意識しすぎると、体重が後ろに傾きすぎてバランスを崩してしまいます。膝をしっかりと伸ばした状態で、且つ踵の骨に脛骨が乗って安定する重心の位置に集中します。コツは足の裏を少し内側に絞るように、ちょうど土踏まずから踵にかけて体重が乗るように立つと、重心が前後にぶれずにしっかりと立つことができます。しっかりと両足の中心で重心を感じることができたら、上半身の力を抜きましょう。骨格でバランスを取って立つことができると、筋肉に無駄な力を入れずに済むので楽に立つことができます。
解剖学的観点から重心バランスを話すとかえって難しく感じるかもしれません。そこでもう一つ、重心バランスを簡単にとる方法をご紹介します。
① まず立ちます。
② お腹をへこませて腹圧を高めます。
③ 頭の中心からひもが出ていて、そのひもで頭から引っ張り上げられるようなイメージでつま先立ちします。
④ ぐーっとつま先立ちしたら、そこから一気に脱力してドスンッ!足の裏全体で着地して立ちます。
⑤ 上半身は脱力して、力を抜きましょう。
⑤ 自然と踵の骨、脛骨、大腿骨とが負担のかからない重心位置で身体を支えることができます。
できましたか?ちょっと説明が難しく、うまく伝えられなくてすみません。猫背にならない立ち方のコツをお話しました。身体を支える体幹やインナーマッスルがすでに固くなってしまっている方は、今回の立ち方を試しただけではうまく背中が伸びてくれないかもしれません。それでも正しい重心位置で立つ方法を身に着けることができれば、日常的な負担を軽減することができます。ぜひ練習して負担の少ないきれいな立ち方を身に付けて下さい。
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それでは今日はこの辺で♪